膠原病
●どんな病気?
細胞と細胞を結びつける結合組織中の膠原繊維に特有な病変が見られる病気の総称名です。
最初は結合組織疾患と位置づけられていました。骨や関節や筋肉に痛みやこわばりを来す症状(リウマチ性疾患)、本来は体外から自分を守る働きである免疫が狂って、自分自身を攻撃し続ける現象(自己免疫疾患)も共通します。
●膠原病に含まれる病気は?
病気は大まかにいって、よく知られている
慢性関節リウマチ、が圧倒的に多いのです、
全身性エリテマトーデス、
強皮症、
皮膚筋炎・多発性筋炎、
シェーグレン症候群、
混合性結合組織病、
結節性多発動脈炎、
リウマチ熱
などがあります。
●発病の原因は?
まだよく分かっていません。
膠原病の多くは、妊娠可能年齢層の女性に発病しやすい特徴から、女性ホルモンの関与が考えられています。
原因が分からないので、根本治療ができず、長期間の治療を要する難病とされています。
治療法はかなり進歩していて、昔よりも生存率は高くなっています。
異常な免疫反応と炎症反応を抑えて、傷害された組織をできる限り正常に戻すことが行われます。
●日常生活において
症状が良くなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)、くり返すこともあります。根気よく治療を続け、普通の人と同じ様な生活を送ることもできます。
人生を楽しむことは十分できますので、焦らずに病気と上手に付き合うことが大切です。