患者さん向けのやさしい医療情報

白癬(水虫)とまちがえやすい皮膚病


夏に足に痒い物ができると、勝手に水虫と自己判断してしまい、相談もせずに薬を買い求め、かえって症状を悪化させている例が少なくありません。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
  
水虫と一番間違えやすいために、ニセ水虫とも呼ばれます。
水虫と違って趾間には発生せず、足の土ふまず、手のひらの膨らみのある部分に季節にかわりなく起こります。
水ぶくれや膿を持った小水疱が集まって手のひらや足の裏全体に広がります。
多くの場合は左右対称にできますが、あまり痒くありません。
リウマチのように、関節炎や骨の変形を起こす場合もあり、整形外科でもよく見られます。

汗疱(かんぽう)
  
手のひらや足の裏にできる、あせものような小さなみずぶくれです。
これは非常に薄いためにすぐにむけて、やがて乾燥して治ります。
普通には痒みや痛みはありません。
たまに、強いかゆみを伴うこともあります。


カンジダ性指間ビラン(しかんびらん)
  
家庭の主婦や、水仕事をする職業の人に多く見られます。
おもに利き手の中指と薬指の間に紅色のジクジク面ができ、しろくふやけた表皮が付いています。
強いかゆみがあります。


カンジダ性爪周囲炎(つめしゅういえん)
  
爪白癬が爪の先から始まるのに対して、
カンジダの場合は爪のつけ根や周囲から暗赤色に腫れ、ジクジクして、ときに少量の膿がでることもあります。
爪は艶がなくなり、数本の横溝ができて表面が波をうったようになります。






   
    06,9,15 鶏頭とアロエ
        
  斎藤リウマチ科・内科・整形外科ホームページへ



inserted by FC2 system