掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手掌や足底に膿疱(水疱に似ているが、中が膿状のもの)が次々と出来てしまう疾患です。
たまに関節炎や骨病変を伴いリウマチ科・整形外科ではよく診られます。単なる皮膚科の病気ではなく、リウマチに類縁する病気です。
(左図)手のひらの膿疱 (右図)足裏の病変: 落屑や赤褐色の膿瘍が特徴
<原因>判明していません。
溶血連鎖球菌によるアレルギー説や、歯科系金属に対するアレルギー説が言われています。
<治療>
ステロイド外用剤や保湿保護剤、抗アレルギー内服薬が用いられます。
病巣感染除去療法の歯牙、歯根、扁桃腺の病巣除去は根治の可能性はあります。
●掌蹠膿疱症の皮膚症状
手掌、足蹠に膿疱が多数みられる。
白癬症と見まちがえて、素人療法に走りやすい。(ニセ水虫)
爪の異常: 爪白癬に似ていますが、水虫薬は全く効きません。
多くの場合両側に、また手にも足にもみられる。
通常かゆみはない。
季節に関係なく 1 年中発症する。
他人には感染しない。
●掌蹠膿疱症の骨・関節病変
胸肋鎖骨の異常骨化、胸鎖関節症 仙腸関節症
その他全身の関節炎
両側の鎖骨中枢端の著名な肥厚を認め、関節炎を認めた
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2006,9,30 インパチェンス