患者さん向けのやさしい医療情報


かゆーい水虫、イヤですね!!!
 

水虫は治りにくい病気ですが、正しい治療で完全に治ります。はずかしがらないで、ご相談ください。
水虫菌は皮膚の表面の角質層に寄生します。

 足は乾燥を・・・
水虫菌は乾燥を嫌います。高温多湿の条件を除くことが治療の最大ポイントです。
 
<趾間型の水虫>
 
抗真菌外用薬で最低3カ月以上連続して治療します。
●ジクジク型
 
患部を清潔にして乾燥させます。水虫薬の軟膏を一日2〜3回塗って、丸めた脱脂綿、またはガーゼをはさみます。

     

●カサカサ型

 
患部を清潔にし、液剤の水虫薬を一日2〜3回塗ります。
      
      




<小水疱型の水虫>
 
足の裏側面に、小さな水疱が数個かたまってでき、膿を持ちながら数を増してきます。
       

 水疱は
激しい痒みを生じますが、つぶれると軽くなります。
この液で感染することはありません。
小水疱型と趾間型は、よく合併します。
 患部を清潔にし、液剤の水虫薬を一日2〜3回塗ります。

 

<角質増殖型の水虫>
 長年再発を繰り返すうちに、足の裏全体の角質層が厚くカサカサになりはがれます。冬でも軽快せず、ひび割れも起こります。
      

 爪水虫と合併して起こることが多い。
 むけて落ちる角質層中に多数の水虫菌がいて菌をまき散らします。
早く治療しませんと、
他人にうつして迷惑をかけます。
 水虫薬の液剤または軟膏剤を一日に2〜3回塗ります。
 内服錠剤を3カ月以上連用する必要があります。 きれいに治ります!!
 

<爪の水虫>

 
爪の先から色が濁って厚くなり、デコボコし不透明でもろくなります。
      

 
抗真菌内服薬による治療が必須です。 きれいになおります!!
 内服薬を毎日一錠、最低3ヶ月間飲んでください。
 一ヵ月後に副作用チェックの検査をします。



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参考
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皮膚科Q&A
第10回:白癬(水虫・たむしなど)

 水虫、田虫(たむし)という言葉は、江戸時代に初めて使用されるようになりました。田んぼ仕事をする季節になると足にポツポツとした水疱ができ、ムズムズして非常に痒い。昔の人は、水の中にいる正体不明の虫に刺されたのが原因と考えたのです。現代社会となり、靴を毎日履いて仕事をするようになると、水虫患者は急増し、今日では、4人に1人は水虫、8人に1人は爪水虫に罹患しているといわれ、現代病の1つとなりました。水虫は、足の局所的な病気と思われがちですが、足はヒトの全身的な健康と深く関係しているので、患者さんにとっては深刻な問題です。水虫とは何か、治療はどうするかなど、考えてみましょう。

順天堂大学医学部皮膚科 講師
医学博士 比留間政太郎

順天堂大学医学部皮膚科講師 比留間政太郎

questions

Q1
水虫菌(カビ)とは、どんな生物ですか?
Q2
水虫の種類には、どんなものがありますか?
Q3
頭部白癬(しらくも)とは何ですか?

Q4
体部白癬(ぜにたむし)・股部白癬(いんきんたむし)とは何ですか?
Q5
足白癬(みずむし)とは何ですか?
Q6
爪白癬(爪みずむし)とは何ですか?

Q7
水虫の診断法は?
Q8
水虫の治療期間は?
Q9
水虫のつけ薬にはどんなものがありますか?

Q10
水虫の飲み薬にはどんなものがありますか?
Q11
頭部白癬(しらくも)の治療法は?
Q12
体部白癬(ぜにたむし)・ 股部白癬(いんきんたむし)の治療法は?

Q13
足白癬(みずむし)の治療法は?
Q14
爪白癬(爪みずむし)の治療法は?
Q15
水虫の患者さんへの生活指導は?

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    06,8,12 サルスベリ(夏祭り)


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