アルカリ性食品は体にいい?
無意味な区分け−血液の性質は変わりません−
ふだん食べている食品をアルカリ性食品と酸性食品に分け、アルカリ性食品が健康にいいと信じている人が案外多い。しかし、健康にとって何の意味もありません。
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ミネラル成分が関係
酸性かアルカリ性かは、食物に含まれるミネラル(無機質)の成分で決まります。食物を燃やして残った灰を水に溶かして調べる。硫黄やリン、塩素などが多い食物は酸性に、カリウムやマグネシウム、カルシウム、ナトリウムなどが多い食物はアルカリ性に傾きます。
食物を酸性とアルカリ性に分類することはできますが、ミネラルの成分を大ざっぱに示しているだけで、栄養学的な意味は全くありません。
アルカリ性食品が健康にいいという説は、ヒトの血液のpH(水素イオン濃度)が7.4で弱アルカリ性であることを根拠としています。酸性食品を避け、アルカリ性食品を食べ、血液をアルカリ性に保つべきだという説です。
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バランス良い食事を
ところが、ヒトの体はpHをもともと7.4に維持するようになっています。中でも重要な働きをするのは、炭酸や重炭酸ナトリウム(重曹)で、酸やアルカリを中和させる。ほかにも体に酸が増えると、肺から炭酸ガスを多く排出したり、腎臓(じんぞう)も尿とともに酸を出したりして調整しています。
世界には野菜をあまり取らず肉類を中心に食べている民族や、逆にアルカリ性のイモを多食し肉はほとんど食べない民族もいます。こうした仕組みのおかげでどの民族も血液はすべて同じ弱アルカリ性です。
健康のためにはミネラル以外の栄養素やカロリーも考え、バランスの良い食事にすることが大切です。
04,9 アキズイセン