患者さん向けのやさしい医療情報

慢性痛の対策は、どうしたらいいのでしょうか?



もっとも大切なことは、
慢性痛を予防することです。
急性痛の間に、徹底的に疼痛治療を実施し、慢性痛への移行を食い止めねばなりません。
骨折、捻挫、打撲、などの外傷初期に、神経ブロックなどの
疼痛治療の早期実施の重要性が、最近とくに注目されています。
早期からのリハビリも重要です。



不幸にして慢性痛が固定され完成された場合、その治療には困難を極めることが多いのです。
残された人体の自然治癒力を効果的に引き出すために、ありとあらゆる方法を動員して治療に当たることになります。


(1)自己治癒力をたかめる
:食欲、便通、睡眠を整え、生活を規則的にすることから始まります。

(2)治療には、長時間を要する:痛みをくり返すのはやむを得ないが、その都度徐々に改善していくように努力する。

(3)例え一時的であっても、痛みを緩和し除く努力を常に怠らないこと。このことが患者さんに希望を持たせ、自己治癒力の向上に通じるのです。

(4)血液循環を改善する。治癒力のエネルギー源も血流によって運ばれ、また疼痛原因物質も除かれるのです。

(5)東洋医学的手法も適宜とりいれる:元来、東洋医学は、生体の自然治癒力を信じ、生体の恒常性の維持を元にしています。衰え不足した物を補って病気を治そうとしているのです。

(6)心身医学、精神医学的手法も取り入れます:医療者側は、つねに患者さんを励まし、支えて、共にこの難関に対処していかねばなりません。



QOLの維持、改善に努力することがつねに重要です。
痛みと共に生きていく、いえ、痛みを従えて生きていく、
その僅かな心境の変化こそが、心理的なゆとりとなって、状況を好転させていくのです。
常に心の支えになってあげ、身体の杖になってあげる
のが、我々医療者の大事な役割であろうと思っています。




      
     06,12 五色トウガラシ


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