患者さん向けのやさしい医療情報

左表では、医療費が国内総生産GDPに占める割合は、英国が最低となっていますが、ブレア政権になって英国は最近大幅に医療費を引き上げています。
(人口はイギリスは日本の約半分にすぎません。

最近の値では、まちがいなく
日本がGDPに医療費の占める率は先進国中最低となっています。


日本の医療費は本当に高い? 


 
 先進国で、医療費がGNPに占める割合は、日本が最低です。最も効率的で安上がりです。
 
WHOも日本の医療を世界最良と評価しています。日本のマスコミが賞賛する米国医療(うわべだけ見て、その実情を報道しない)の評価は、はるかに低く、15位以下です。
 
 日本では、個々の診療単価が極端に安く抑えられています。
薬や必要機材の仕入れにかかる消費税は、すべて病院の持ち出しです(政府は、保険診療費に消費税分を上乗せしてあると説明していますが、その何倍も診療報酬を切り下げており、詭弁もいいとこです)。しかも、異常に低い医師・看護師などの技術料に対し、極端に高い薬剤費・材料費という、不自然な二重構造です。
 製薬会社や輸出企業、輸入商社への利益供与のために、貴重な国民の医療費の多くを削って、政策的にまわしているのです。実に卑怯なやり方ですね。
 対米貿易不均衡の穴埋めに、バカ高い医療材料を輸入させています
(医療材料の内外異常価格差問題)。言葉をかえれば、トヨタなど輸出企業の膨大な利益維持のために、国民医療費にその付けを回しているのです。
 
それでも<日本>では、国民皆保険のおかげで、医師・看護師など医療従事者や医療機関の多大な犠牲の上にではありますが、安く、誰でも、公平に、すぐに、どこでも、受診できます。このように恵まれた国民は他におりません。

日本
オーストラリア
フランス
イタリア
カナダ
イギリス
ドイツ
アメリカ
世界保健機構
(WHO)
健康達成度
の総合評価
1位
12
6
11
7
9
14
15
経済協力開発機構
(OECD)
1人当たり国内
総生産(GDP)
1998年
総医療費と国内
総生産の比較
1998年
5位 18位
17 7
12 5
16 14
18 6
14 21
8 3
4 1

WHO(世界保健機関) World Health Report 2000
OECD(経済協力開発機構) OECD HEALTH DATA 2000



 
<イギリス>では、先のサッチャー保守党政権は苛酷な医療費削減政策をとり、人頭払い・かかりつけ医制度を強制しました。自由に他医師・他医療機関へ受診できません。初診でも数日待ちは当たり前、必要な検査も数ヶ月待たされるそうです。ガンの手術の順番を何ヶ月も待っている間に進行して、手がつけられなくなった。イギリスではよくあることのようです。笑えない冗談のような話ですネ。
 有能な
医師や看護師は、よりよい条件を求めてイギリス国外へ脱出しました。益々イギリス国内医療の荒廃をまねきました。経済的に少し余裕のある人々は、自費診療で、欧米やアジアなど国外の医療機関を受診するそうです。命はカネで買うしか仕方ないのです。
 現ブレア労働党政権は、あまりに荒廃した医療状況を反省して、医療予算を大幅に増加させました。しかし、
一度破壊された医療は簡単に回復できないようです。
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日本で2008年導入予定の75歳以上老人医療に、イギリス型かかりつけ医制度を強制する案が、今審議されています。医療機関を選ぶ自由も奪われ、満足な治療もうけられない苛酷な制度です。老人は早く死になさい、と政府は言うのでしょうか? より安心な福祉・医療を求めて、タイやベトナムなど国外へ移住を希望する老人が増えるかもしれませんね....



 公的医療保険制度のない<アメリカ>では、医療保険に入れない人が、国民の3割を占めていて、まともな医療は受けられません。暴動が起こらない程度の最低限の医療を提供されるだけです。また医療保険も営利保険ですので、既に病気もちの人や病気にかかった人は、新たに医療保険に入りたくとも入れません。
 
金持ちだけが、最新の医療を受けられるのです。
ヒラリー大統領夫人が、効率よい日本の医療制度を視察したとき、医師たちの献身的な倫理観と苛酷な労働条件を知って絶句し、アメリカへの公的医療保険制度導入を断念したそうです。


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 日本政府は、福祉・医療費の財政的負担を逃れるために、一部大企業の利益のために、アメリカやイギリスのような医療制度を考えています。医療自由化・規制緩和と宣伝し、国民を洗脳しています。またマスコミも無批判・無責任にそれに追従しています。

 
度々の大幅な保険点数の切り下げで、どの医療機関の経営もアップアップです。医療は人に頼る部分が大きく、十分な合理化もできません。それでも身を削ってリストラを行い、医療機器や設備の更新をひかえて、なんとか生き延びて来ました。それもすでに限界です。
 
医療保険制度も、年金制度も、破綻寸前です。
 
輸出企業を保護するために、貴重な国民医療費をかすめ取り、土建業者や特定団体のために、欧米の5〜6倍もの巨費を(不必要な)公共投資にまわして、国家財政や地方財政の赤字を膨らませています。

 
横領に近い年金のつまみ食い、年金官僚の自己保身のために一般国民を欺く年金加入免責による見せかけの年金加入率アップ、補助金や開発援助金のつまみ食いや談合のための天下り、飲み食いや闇ボーナスのための裏金つくり、国家機密の漏洩、年次予算を消化するためだけの無駄遣い,,,,,,,,,
 これが民間企業なら、少額であっても間違いなく懲戒免職です。  当然、退職金も年金も支払われませんゾ.................. 昔なら切腹、お家断絶ですよ..........

 国民はもっと怒るべきです!!!


      2006.10.15



医療費総枠拡大のための財源はあるのか?
≪姨捨山医療制度≫2008年4月1日導入される


<日本の医療費について述べているサイトの紹介>
日本の医療の評価は高い?  
医療費の国際比較
日本の医療費が安い理由
日本の医療費について
日本の医療費は高い?
アメリカの医療費について





    
    
01,4,1 ヒヤシンス


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